2024-11-09 短詩 (1) 短詩 幹、雲よりもちかくへ たくさんの手足はほどける ぼくのくちばしの 黒さのほとりで すでにためされた窓 はがされた地平線から ひくべきだろうか そのカーテンを お前の喉元まで そのうすい水しぶきを 灰の夕べ ながれた血とおなじ静けさで ー浴びる 時間を その全重量を おおわれている 沈黙によって ことばの骨格は すみずみにいたるまで 息と息のはざまで それはとどいた さけびのかたちで 雲よりもはやく 雪よりもなおおさない ゆるされた光のなかを